非酵素触媒を用いるバイオセンサ:尿酸の選択的かつ高感度な検出方法を開発: Sens. Actuators B Chem. 誌に論文掲載決定

水口仁志 准教授らと台湾科学技術大学のYeh教授らとの共同研究の成果が、Sens. Actuators B: Chem. 誌に掲載決定しました。バイオセンサでよく用いられる天然の酵素には、高価であり失活しやすいという弱点があります。化学的に安定な非天然物を触媒とする反応は、目的の物質に対する選択性の確保が難点でした。例えば、尿酸の検出はアスコルビン酸の共存によって強く妨害されます。本研究では、トラックエッチ膜フィルター電極を積層したシステムを用いて、これらの問題を解決した新しい尿酸センサを開発しました。

著者: Hitoshi Mizuguchi, Soma Fujiki, Takaki Shibata, Masatsugu Oishi, Masamitsu Iiyama, Toshio Takayanagi, Yu-Chi Lin and Min-Hsin Yeh
論文題目: A flow-based enzyme-free biosensor fabricated using track-etched membrane electrodes: Selective and sensitive detection of uric acid
掲載誌: Sensors and Actuators B: Chemical
DOI: 10.1016/j.snb.2023.133588