大気中のマイクロプラスチックを直接分析する方法を開発 : J. Anal. Appl. Pyrolysis 誌に論文掲載決定
水口仁志 准教授らの研究成果が、J. Anal. Appl. Pyrolysis誌に掲載決定しました。マイクロプラスチックによる環境汚染が世界的な問題となっており、特に近年では、大気中に浮遊する微粒子状のポリマー成分への関心が高まっています。これらの環境中の動態やヒトの健康への影響はいまだ不明であり、まずはその標準的な分析方法の確立が急務となっています。本研究では、大気中のポリマー成分の標準的な分析方法の確立を目指して、石英繊維フィルターに捕集した大気粉塵を熱分解ガスクロマトグラフィー/質量分析装置を用いて直接分析する方法を提案しました。
著者:Hitoshi Mizuguchi, Hiroto Takeda, Kyosuke Kinoshita, Masaki Takeuchi, Toshio Takayanagi, Norio Teramae, William Pipkin, Kazuko Matsui, Atsushi Watanabe, and Chuichi Watanabe
題目:Direct analysis of airborne microplastics collected on quartz filters by pyrolysis-gas chromatography/mass spectrometry
掲載誌:Journal of Analytical Applied Pyrolysis
DOI: 10.1016/j.jaap.2023.105946